鉄筋加工に使用する機械はどんなものがある?特徴は?鉄筋の基本的な種類についてもご紹介
「鉄筋はどんな機械で加工されてる?」
「鉄筋の基本的な種類って?」
鉄筋は実際どんな機械で加工されているのかご存知でしょうか。
▼今回の記事でわかること
- 鉄筋を切断するための機械について
- 鉄筋を加工するための機械について
鉄筋の加工はどのような機械で行われているか、また、それぞれの特徴や使い方についてご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
鉄筋の種類
まずは鉄筋の種類について説明します。鉄筋は大きく2種類に分けられます。

丸鋼
丸鋼とは、断面が円形の鉄筋のことを指します。
建設現場では、一般的に使われる鉄筋の一種であり、そのシンプルな形状から様々な用途に使用されます。
■丸鋼の特徴
- 取り扱いやすい
- 直径が均一で、加工もしやすい
- 必要な長さに簡単に切断できる
そのため、建設現場での作業が効率的に行える上、現場の状況に応じて柔軟に対応できます。
さらに、丸鋼はコンクリートとの結合性も優れています。
コンクリート内部での応力を均一に分散させることができるため、構造物の強度を高める役割を果たします。
特に、地震などの外力に対しても効果的な補強材として使用されます。
異形棒鋼
異形棒鋼とは、表面に突起や溝が施された鉄筋のことを指します。
この形状により、コンクリートとの接合が強固になり、より高い耐久性を持つ構造物を作ることができます。
■異形棒鋼の特徴
- 表面に凹凸が施されている
- コンクリートと密着しやすく滑りを防止する
その結果、引っ張り強度が向上し、構造物の耐震性が高まります。特に、高層ビルや橋梁など、大規模な建設プロジェクトで重宝されています。
さらに、
- 多様な用途に対応可能
であるため、例えば、鉄筋コンクリート造の建物や橋梁の補強、基礎工事など、さまざまな場面で使用されています。
その高い強度と耐久性から、重要な構造部材として信頼されています。
鉄筋の切断加工機械
次に、鉄筋の切断加工の機械について紹介します。
鉄筋カッター
鉄筋カッターは、鉄筋を正確な長さに切断するための道具です。
主に油圧式と電動モーター式の二種類があるため、それぞれの特徴と用途について見ていきましょう。
油圧式鉄筋カッター
油圧式鉄筋カッターは、油圧の力を利用して鉄筋を切断する機械です。
このタイプのカッターは、特に太くて硬い鉄筋を切断する際に効果的です。
油圧カッターは強力な切断力を持ち、D22mmまでの鉄筋をわずか数秒で切断することができます。
電動モーター式鉄筋カッター
電動モーター式鉄筋カッターは、電気の力を利用して鉄筋を切断する機械です。
このタイプは、比較的軽量で持ち運びが容易なため、小規模な現場や軽量な鉄筋の切断に適しています。
鉄筋自動切断機
鉄筋自動切断機は近年、工場での鉄筋切断加工に広く用いられている機械です。
この鉄筋自動切断機は、その名の通り、鉄筋を自動で切断する機械です。
鉄筋自動切断機はコンピューター制御により、鉄筋の供給、持込み、連続切断、排出をすべて自動で行います。
さらに、切断の精度も非常に高く、機械によっては1mm単位で切断長さを設定できます。
これにより、大量の鉄筋を高精度に切断することが可能となり、作業効率が飛躍的に向上しています。
このようなオートメーション化された機械のおかげで、工場での鉄筋切断作業は、これまで以上に迅速かつ正確に行えるようになっています。
鉄筋の曲げ加工機械
続いて、鉄筋の曲げ加工を行う機械について紹介します。
鉄筋ベンダー
鉄筋ベンダーは、鉄筋を必要な角度に曲げるための道具です。
特に建設現場や工場での作業において非常に重要で、近年では工場で使用される据え置き式の大型ベンダーだけでなく、軽量で持ち運びが容易な現場用の小型鉄筋ベンダーも一般的に使用されています。
現場で使用される鉄筋ベンダーの選び方としては、軽量で持ち運びが容易なこと、簡単な操作性、高い加工精度がポイントです。
これらの特性を備えた鉄筋ベンダーを選ぶことで、作業効率が向上し、結果として建設プロジェクトの品質向上に繋がります。
例えば、株式会社IKKの鉄筋ベンダー「DBD-16L」は、その小型軽量設計が特徴です。
重量がわずか20kgであり、100V電源で動作するため、現場への持ち運びが簡単です。
このモデルは、最大D16の鉄筋を1.5秒で180度まで曲げることができ、作業効率を大幅に向上させるためおすすめです。

鉄筋自動曲げ機
鉄筋自動曲げ機は鉄筋自動切断機の曲げ加工バージョンのようなものです。
こちらも、コンピューター制御により、鉄筋の供給、曲げ加工、排出を全自動で行います。
この機械を使用することで、大量の鉄筋を高精度に加工することが可能となり、作業効率が飛躍的に向上します。
例えば、株式会社サンヨー機械のNLB-32DAモデルは、鉄筋径D16からD32までの曲げ加工が可能で、特に大規模な建設プロジェクトに適しています。
この機械はタッチパネルで操作が簡単で、曲げ角度や寸法の設定が容易に行えます。

引用元:株式会社サンヨー機械 NLB-32DA 鉄筋自動曲げ機・2ヘッド
その他の特徴としては・・・
- 特殊な形状や角度の曲げ加工にも対応可能
- 切断加工と曲げ加工どちらも行える機械もある
一台の機械で切断と曲げの両方を行うことができるため、設備投資のコスト削減や作業スペースの効率的な利用が可能となります。
鉄筋加工の重要性
今回は鉄筋の種類と鉄筋加工の際に使用する機械についてご紹介しましたが、改めて鉄筋加工の重要性についてもお話しします。
なぜ、鉄筋加工がそれほど重要なのかというと、鉄筋加工が適切に行われないと、建物の構造が脆弱になり、耐震性や耐久性が低下するためです。
鉄筋はコンクリートの強度を補強する役割があり、鉄筋が適切に配置されていれば、地震やその他の外力に対して建物が耐えることができます。
しかし、加工が不十分だと、鉄筋が適切に配置されず建物の構造が弱くなります。
また、鉄筋加工の品質は建物の寿命にも影響します。
適切に加工された鉄筋はコンクリート内で腐食しにくく、長期間にわたって建物の強度を維持します。
そのため、鉄筋加工は建物の安全性と寿命を確保するために欠かせない工程なのです。
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このブログを訪れてくださった皆様へ、引き続きのご支援とご指導を心よりお願い申し上げます。
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まとめ
鉄筋加工ではさまざまな機械を使い分けて作業していることお分かりいただけたでしょうか。
このような機械があるからこそ、鉄筋を正しく加工でき、安全な建物の土台を作ることができています。
鉄筋加工は建築業界にとってなくてはならない存在です。