現場で役立つ!鉄筋加工道具の活用法と安全な使い方
「鉄筋加工の道具って、どう使うのが正しいんだろう…」
「危険な道具の使い方を間違えたら、大変なことになるかもしれない…」
鉄筋加工における道具の使い方は、正しく学ばなければ大きな危険を伴います。
鉄筋加工の作業は、建築物の安全性に直結するため、道具の正しい使い方を知ることは極めて重要です。
しかし、多くの人が鉄筋加工の道具の正しい知識を持っていない可能性もあるでしょう。
そこで、今回は、鉄筋加工の際に注意が必要な道具とその安全な使い方を詳しく解説します。
▼この記事でわかること
- 鉄筋加工で使用する道具の種類と特徴
- 鉄筋加工の際に特に注意が必要な危険な道具
- 各道具の安全な使い方
これから鉄筋加工の仕事を始める人、または安全に鉄筋加工をしたいと考えている方には欠かせない情報です。
鉄筋加工における危険性と対策を理解することで、作業の安全性が格段に向上するでしょう。
ぜひ、最後まで読んでいただき、鉄筋加工の安全性を一層高めてください。
鉄筋加工ってどんな仕事

鉄筋加工は、建築物の基礎や柱に使われる鉄筋を設計図に合わせて加工する重要な作業です。
作業には、鉄筋を切断、曲げ、結束するなどの工程が含まれ、建築物の強度や安全性に大きく関係します。
鉄筋はコンクリートの強度を補強するために不可欠であり、建築物の骨組みとして機能し、
建物の強度に影響を与えるため、設計図面通りに加工する技術が必要です。
鉄筋加工のおもな業務は、
- 施工図や加工帳の作成
- 加工
- 組み立て
があります。
施工図を作成し、鉄筋の加工と取り付けして、鉄筋を網目状に組む工事など技術が必要です。
鉄筋加工は建築物の強度や耐久性を高めるために、精密かつ熟練した作業が求められます。
鉄筋加工で使用する道具を知ろう

ここからは実際に現場で使われる、一般的な道具と使い方を解説します。
紹介するのはつぎの7つです。
- ハッカー
- メジャー
- 折釈
- 結束線カッター
- 鉄筋カッター
- 曲げハンドル
- 鉄筋結束機
個別に解説していきます。
ハッカー
1つ目はハッカーです。
ハッカーは、鉄筋工事において不可欠な道具で、鉄筋同士を縛り固定する作業に使用されます。
この道具を使って結束線(専用の針金)をねじり締め付け、鉄筋同士をしっかりと結束させましょう。
ハッカーには、材質や長さ、ベアリングの有無などさまざまな種類があり、耐久性の高い特殊鋼で加工された先端部分が特徴的です
用途に応じて、固定用ハッカーと折り曲げ用ハッカーがあります。
使い方としては、まず固定用ハッカーで縦筋を固定し、次に折り曲げ用ハッカーで縦筋を曲げ、縦筋と横筋を結束線で結束する作業に移りましょう。
右利きの場合の具体的な操作方法は以下の通りです。
- 左手で結束線を持ち、右手でハッカーを準備する
- 結束線の先をU字形にして、先端を丸める
- 結束線を所定の位置に通し、ハッカーで先端を捉える
- ハッカーを軽く引き、結束線を固定し回転させて締める
このようにハッカーを使いこなすことで、鉄筋加工の作業効率が大幅に向上し、安全かつ確実に鉄筋を固定できます。
メジャー
メジャーは鉄筋工事において不可欠な道具で、鉄筋の長さを正確に測定するために使用され、施工図通りに鉄筋を配置し、建築物の強度と安定性の確保が可能になるでしょう。
通常、メートル目盛とインチ目盛の両方が付いており、正確な寸法を測るのに不可欠です。使用する際は目盛りをしっかりと読み取り、適切な位置に当てて測定します。
測定後は、メジャーを清掃し、次回の使用のために維持することも重要です。
一定の間隔でメジャーを当てながら鉄筋を組み立て、施工図に沿った正確な配置をチェックしましょう。
折釈(おりしゃく)
折釈は、短い距離での測定に特化した工具で、おもにグラスファイバーや木製素材で作られています。
その長さは一般的に1mで、固めの素材でできているため、一人で作業する際に非常に便利です。
メジャー(コンベックス)が風や重力の影響で曲がったり、不安定になることがあるのに対し、折釈を使用すると、より安定して正確な測定が可能になるでしょう。
折釈の使用方法は以下の通りです。
- 折尺を必要な長さに伸ばす
- 折釈を折尺の先端に差し込み、目盛りと合わせる
- 折釈の突起部分を折尺の側面に引っ掛け、直角に固定する
- 折釈の切り込み部分で測定した長さを確認する
測定精度や作業効率を高めるために非常に有効で、風や重力の影響を受けやすい環境下での作業において効果を発揮します。
結束線カッター
結束線カッターは、プラスチック製の結束バンドを締め付けてカットするための工具です。
電気工事やDIYなどで複数のケーブルや配線を束ねたり固定したりする際に特に力を発揮するでしょう。
切断時の衝撃が少なく、細幅から太幅まで幅広い結束バンドに対応しています。
使い方は以下の通りです。
- 結束バンドを被結束物に巻き付けます
- 結束カッターの先端に結束バンドを挟みます
- ハンドルを握って結束バンドを締め付け、締め付け力が一定になると自動的にカットされます
- カットされた部分は結束カッター内に収納され、飛散防止にも役立ちます
結束カッターは、結束バンドの締め付けとカットを一連の作業でできるため、作業効率が向上し、バリのない平らなカットが可能で、連続作業ができるでしょう。
鉄筋カッター
鉄筋カッターは、建築作業において鉄筋を切断するための専用工具で、鉄筋コンクリートの基礎や柱などの構造材料として使われる鉄筋を加工する際に重要です。
鉄筋カッターの特徴は以下の通り。
タイプ | 特徴 |
ブロック刃式 | 油圧機構を使用し、速い切断が可能 重量があり、油漏れのリスクあり |
チップソー式 | 切断面がきれいだが、騒音や粉じんが発生する |
手動式 | 電源不要で低価格 力が必要で切断速度が遅い |
使い方は以下の通りです
- 鉄筋カッターを平らな床に置きます
- 鉄筋のサイズに合わせて、適切な鉄筋カッターを選びます
- 鉄筋をカッターの刃に合わせます
- ハンドルやスイッチを操作して鉄筋を切断します
鉄筋カッターは、種類によって操作方法や特徴が異なりますが、どのタイプも鉄筋加工の効率を高める重要な工具です。
曲げハンドル
曲げハンドルは、鉄筋を曲げるための手動式工具で、鉄筋ベンダーとも呼ばれ、電源が不要で安価なため、広く使用されています。
この工具には、鉄筋のサイズに合わせた8種類の刃があり、先端がストレート型、曲がり型、ダブル型などの異なる形状を持ち、ハンドルの長さや柄の材質も選択可能です。
曲げハンドルの使い方は以下を参考にしてください。
- 鉄筋を曲げハンドルの先端に引っ掛けます。
- ハンドルを回すことで鉄筋を曲げます。曲げ角度は目測で調整します。
- 曲げる際は、レバーの原理を利用して、少ない力で作業できます。
曲げハンドルは、軽くて小さく持ち運びやすいため、現場での微調整や鉄筋の台直しに便利です。
人力では曲げにくい太径の鉄筋も、効率的に曲げられます。
正確な曲げ角度の実現には技能が求められますが、曲げハンドルをうまく使うことで、安全かつ正確な作業が可能です。
鉄筋結束機
鉄筋結束機は、鉄筋工事を効率化するための電動工具です。
鉄筋を自動で結束でき、熟練が不要で誰でも簡単に使用できます。
作業者の負担が減り、作業スピードと品質が向上するでしょう。
使い方は以下の通りです
- 鉄筋結束機に専用のワイヤーをセットし、電源を入れます。
- アームを鉄筋の交差部に差し込み、トリガーを引くと、自動でワイヤーを巻き付けて結束します。
- 結束後はアームを引き抜き、次の交差部に移動して同様の作業を繰り返します。
鉄筋結束機は、結束スピードが速く、工期短縮に貢献します。
結束力の微調整も可能で、習熟期間が短縮されるため、効率的な作業が実現できるでしょう。
ただし、適切な操作と安全対策を確認することが重要です。
鉄筋加工道具を安全に使うには|特に危険な道具を解説します

鉄筋加工道具は、使い方を誤ると、思わぬ事故につながる可能性があります。
安全に使うためには、以下の点に注意しましょう。
- 作業前に、道具の使い方を十分に確認する
- 作業時には、安全帽や保護メガネなどの保護具を着用する
- 作業中は、周囲の安全に注意する
また、特に危険な道具もあるため、今回は3つ紹介します。
安全に作業するためには、必須の項目です。
鉄筋ベンダーカッター
鉄筋ベンダーカッターは、鉄筋を切断・曲げるための電動工具で、使用時には特に注意が必要です。
以下は、鉄筋ベンダーカッターの使用における危険性と安全対策についての解説です。
- 能力をこえた使用
- 機械の能力をこえて使用すると、故障や事故を引き起こす可能性があります。
- 電源と電圧
- 指定電圧の範囲内で使用し、直流電流での使用は避ける必要があります。延長コードを使用する場合は電圧低下に注意しましょう。
- 油圧オイルの取り扱い
- 油圧オイルを使用する場合は、誤った使用方法による人身事故や機械の破損・故障を防ぐために正しい取り扱いが必要です。
- 摩耗・破損・変形した部品の使用
- 摩耗・破損・変形した部品を使用すると、故障や事故の原因になるため、異常があった場合は直ちに使用を止めてください。
- 高所作業
- 高所での作業時は、下に人がいないことをチェックし、安全に作業しましょう。
- 感電
- 湿気や水に弱く、絶縁性が低下すると感電事故の原因になる可能性があります。漏電遮断機を通した電源を使用し、コードやプラグの損傷をチェックしてください。
- 切断
- 高速で回転する刃物を使用するため、保護メガネや手袋を着用し、刃物や切りくずに注意します。
- 火災・爆発
- 火花を発するため、引火性や爆発性の高い物質が近くにある場合は特に注意が必要です。使用場所は換気の良いところにし、可燃物を遠ざけてください。
特徴を理解し、適切な使用方法を守ることで、鉄筋ベンダーカッターの使用中の危険を最小限に抑えられます。
安全な作業環境を確保し、常に注意を払いながら使用することが重要です。
取扱説明書をよく読み、正しく安全に使用してください。
鉄筋ベンダーカッターは便利な工具ですが、安全に使用することが最優先です。
ハッカー
ハッカーは結束線を締め付けるための工具ですが、使用にはいくつかの危険が伴います。
以下は、ハッカーの使用におけるおもな危険性と安全対策についての解説です。
- 結束線が切れるリスク
- 結束線が切れたりはずれたりすると、飛び散ってけがをする可能性があります。保護メガネや手袋などの防護具の着用が重要です。
- バランスの崩れによる転倒
- 鉄筋が動いたりずれたりすると、バランスを崩して転倒する可能性があります。高所での作業時は特に、安全帯などの落下防止装置の使用が必要です。
- 手や指への負担
- 長時間の作業で手や指に負担がかかり、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。適度な休憩やストレッチ、手に合ったサイズや形状のハッカーの選択が重要です。
- 結束線の結び方
- 不適切な結束方法は、鉄筋の固定が不十分になり、構造体の安全性に影響を及ぼす可能性があります。
- 結束線の取り扱い
- 適切な取り扱いをしないと、結束線が飛び出してけがの原因になるでしょう。
特徴を理解し、正しい使い方を学び、安全な作業環境を確保することが重要です。
ハッカーの使用には専門的な指導のもと、正しく安全にお使いください。
溶接
溶接は、高温の熱や電気を使って金属を接合する作業ですが、多くの危険性が伴います。
おもな危険性としては以下の点があげられます。
- アーク光やスパッタによる障害
- 強い紫外線や赤外線を含むアーク光は、目や皮膚にダメージを与え、やけどや眼炎の原因です。遮光面や保護手袋を着用してください。
- ヒュームやガスによる呼吸器の障害
- 溶接熱によって発生するヒュームや有害ガスは、肺にたまり呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。防じんマスクや換気装置を使用してください。
- 感電や火災・爆発のリスク
- 高電圧や高電流の使用により感電する危険があり、ガス溶接では可燃性ガスのもれによる火災や爆発が発生する可能性があります。電源やガスの管理と適切な防火措置が必要です。
溶接作業にはやけどや火災、有害なガスの吸入、電撃、視覚障害、熱中症などさまざまな危険性が伴います。
適切な保護具を使用し、安全な作業環境を確保することが重要です。
また、溶接機器の点検と保守も重要で、溶接作業の前には必ずチェックしましょう。
ここまで、鉄筋加工の危険性についてお話ししました。
やはり、安全面も技術面も信頼のおける業者に頼みたいですよね。
そんなときは・・・
「株式会社高栄鉄筋」におまかせください。
豊富な経験と確かな技術力の【株式会社高栄鉄筋】が未来も鉄筋業界をリードします

創業から30年以上の歴史を持つ「株式会社高栄鉄筋」は、鉄筋工事の専門家として業界をリードしています。
私たちの旅は昭和59年に始まり、その時から技術の精度を高め、さまざまな建築プロジェクトで高い評価を得てきました。
▼株式会社高栄鉄筋4つの重要ポイント
- 技術力
長年にわたる、経験に裏打ちされた高い技術力をもち、どんな工事でも高い品質をお届けします。 - 指導力
経験豊富な職人が迅速かつ的確な指示をだし、作業するすべての人の安全を最優先で守ります。 - 挑戦し続ける現場
難易度の高い現場作業も、つねに挑戦し成功させてきました。他社に断られた際は一度ご相談ください。 - 神は細部に宿る
どんな細かい作業も手を抜かず、細部まで品質にこだわり続けます。
変わりゆく世の中に柔軟に対応し、技術と技能の向上に絶えず取り組んでいます。
お客様への誠実な施工を心がけ、信頼できる関係を築いてきたことが私たちの誇りです。
今後も、安全性と品質の向上を追求し続けることで、さらなる発展を目指します。
このブログを訪れてくださった皆様へ、引き続きのご支援とご指導を心よりお願い申し上げます。
\無料で相談してみる/